【金沢の旅ヒント】雨のまち金沢、傘は必要?

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 実は雨の街としても知られている金沢。金沢に限らず、日本海側の天気は年間を通して悪い傾向。特に金沢がある石川県、富山県、福井県などの北陸地方は、年間の降水日数上位常連県です。「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉が生まれる程の雨が多い地域。では、そんな雨の多い街金沢の観光で注意するべきことはなんなのか?それを紹介していきます。

バスの中から見た雨の日の金沢

 金沢では天気予報が外れるというのが、金沢に住む人の共通認識。というのも、金沢の1日の天気の変化が激しく、10分ごとに天気が変化する事も多いからです。特に、曇り予報は雨マークになっていなくても、急な雨に注意する必要があります。

 午前中は晴れていても、急に降り出すこともあるので、折り畳み傘を持っていくのがおすすめ。特に金沢では室内の観光地は少なく、急な雨に対応できなくなります。また、雨宿りでカフェなどに入ろうとしても、週末や繁忙期には入れず困ることもありますので、注意が必要です。

 雨が降らなさそうな雰囲気でも、お守りとしてバックに傘を忍ばせるのがいいかもしれません。

雪の日のひがし茶屋街

 傘は持っていた方が良いとここまで書いておりますが、5月10月は安定していることも多いので、天気予報を信じても良い時期かもしれません。8月9月も比較的に安定していますが、全国と同じく、急な夕立やゲリラ豪雨に注意が必要です。

 では、特に注意が必要な時期はいつでしょうか?それは。12~2月にかけての冬と6~7月にかけての梅雨時期。つまり、金沢は1年のほぼ半分は天気が安定しないんです。特に太平洋側に住んでいる方は冬は快晴で、乾燥する季節のイメージがあると思いますが、日本海側では真逆。筆者自身、上京していた時期は逆に冬の晴れに驚いてたくらい真逆の気候です。

 これらの時期は、基本的に連日雨か厚い雲に覆われており、太陽を見ることは少ない時期でもあります。曇りで雨が降っていないと言って、傘なしで出かけるのは少し危険です!

 出発地点が晴れだと、傘を持たずに出かけてしまいがち…到着したらまさかの雨でどんよりしてしまうこともあります。しかし、金沢は雨の多いまちとして、様々な場所で傘の貸出のサービスをしています。観光案内所や多くのホテル、そして一部のバスでも傘の貸出をしているので、安心して金沢の街を巡ることもできます。ただし、数はそれほど多くはないのでご注意ください。

 他にも、和傘を買って、歴史的な街並みを巡る、少し風情ある旅にもおすすめです。

 傘が必須のまち金沢。雨が苦手な方も多いですが、金沢だからこそ感じられる雨の美しさがあります。特に兼六園をはじめとした庭園が多く点在する金沢。新緑には緑、秋には紅葉に滴る雨が庭園の美しさをより一層増します。ぜひ、傘を手に金沢の街を散策してみてください。

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